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飛騨牛(岐阜県):岐阜県が誇る極上の肉質
飛騨牛は岐阜県で育成され、約100年の歴史を持つ。飛騨地方の冷涼な気候と、清らかな水が育む環境で、特別な飼料を使って長期肥育される。特徴は、脂肪の質が非常に柔らかく、口溶けがよいこと。通常の和牛よりも長く育てられるため、肉質がよりきめ細かく、濃厚な旨味が感じられる。 -
近江牛(滋賀県):日本最古のブランド牛
近江牛は滋賀県で400年以上の歴史を持つ、日本最古のブランド和牛。江戸時代には彦根藩が将軍家に献上していた記録も残る。琵琶湖周辺の豊かな自然環境のもと、上質な水と穀物を用いて丁寧に育てられる。近江牛の特徴は、肉質のきめ細かさと、赤身と脂のバランスの良さ。オレイン酸を多く含むため、特有のまろやかで甘い風味がある。 -
米沢牛(山形県):極上の甘みと柔らかさ
米沢牛は山形県米沢市を中心に生産され、約150年の歴史を持つ。明治時代、ドイツ人教師が地元の牛肉を評価したことが始まりとされる。寒冷な気候の中で育つため、脂肪の質が非常に高い。生産者は清らかな水と厳選された飼料を用い、30か月以上かけて育成。特徴は、きめ細かい霜降りと濃厚な旨味。山形の厳しい冬を乗り越えた牛は、脂の融点が低く、甘みの強い肉質になる。 -
神戸牛(兵庫県):世界が認める和牛ブランド
神戸牛は兵庫県で生産される但馬牛の中でも、厳格な基準を満たした牛のみが名乗れるブランド牛。歴史は古く、但馬牛は奈良時代から飼育されていたとされる。神戸牛は最低でも28か月肥育され、特に繊細な霜降りが評価される。飼育方法は、一定の運動をさせながら栄養バランスの取れた穀物飼料を与える。特徴は、脂の融点が低く、口に入れるととろける食感があること。海外では「神戸ビーフ」としても人気。 -
松阪牛(三重県):日本最高級の霜降り肉
松阪牛は三重県松阪市周辺で生産され、約400年以上の歴史を持つ。江戸時代には農耕牛として活用されていたが、明治時代以降、食用としての評価が高まった。松阪牛は特別な飼料(大豆、米ぬか、ビール粕など)を与えられ、30か月以上かけてじっくり育てられる。特徴は、細かく美しい霜降りと脂の甘み。生産者は一頭一頭に丁寧なマッサージを行い、ビールを飲ませるなど、ストレスの少ない環境で育成。これにより、驚くほど柔らかい肉質が生まれる。
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